サステナブルビューティーなどと謳う製品がここにきて非常に増えてきましたので、ご自身の目でしっかりと判断ができるように、この辺で一旦定義をまとめておきます。是非お買い物の際の判断基準にご活用ください。
●Cruelty Free(クルエルティフリー)
動物虐待なし
開発のどの段階でも動物実験していない成分を含む製品のこと
<懸念>
これらの製品は動物虐待はなくとも、動物由来成分を含んでいる可能性があります。
その製品は本当に虐待フリーですか？
もし成分の中に「パーム油由来成分」が含まれている場合、数千ヘクタールの広大な森林伐採が及ぼす様々な影響により動物虐待がないわけではありません。また、それらの成分が有機や自然栽培でない場合、私たちや動物の健康に何らかの悪影響を及ぼしている可能性があります。
● Vegan(ヴィーガン)
動物性成分を含まない
<懸念>
ヴィーガン製品には、動物の副産物や成分ではないパーム油が含まれている場合があります。
前述のように、パーム油生産は熱帯雨林の破壊と数百万種の死の直接的な原因です。またヴィーガン製品には、有機または自然栽培ではない成分が含まれている場合があり、その生産も私たちの環境や動物に有害です。さらに驚くことに、一部のヴィーガン製品は動物実験されてる可能性があります。
● Non-toxic(ノン-トキシック)
無毒
GMO、除草剤、人工肥料、防腐剤、パラベン、またはその他の有毒成分を含まない製品。
<懸念>
有機、自然栽培の製品の成分は持続可能な手段から供給されていますが、動物実験され、動物由来成分やパーム油が含まれている場合があります。
ご存知のように「オーガニック」「ナチュラル」と謳う製品に関しては、大量のグリーンウォッシングが存在しています。
● Palm oil free(パームオイルフリー)
環境を破壊するパーム油 またはその派生物を含まない製品
<懸念>
パーム油を含まない製品は、動物実験をし、動物由来成分を含む場合があります。
森林とそこに生息する動物の死と破壊の原因となるパーム油由来成分は含まれていませんが、有機•自然栽培ではない成分が含まれている可能性があり、その結果、私たちや動物の健康や生命を脅かしていることがあります。
一方的な見方からでは計り知れない問題がいたるところに潜んでいる可能性があるのはご理解いただけたのではないかと思います。
まずはこういった事実があることを知って、単に広告に躍らされることなく自分が一番大切にしたいと思う選択を心がけてください。
これらすべて完璧にクリアすることは難しく、多くの商品の場合、1.2個だけです。しかし、その1.2個をクリアした商品を購入するだけでも地球全体に与える影響が大きいのは事実です。完璧を求めるあまりせっかく一歩前進の邪魔をしてしまわないように気をつけてください。
しかし、購入の際にはできるだけ多くの商品やブランドをチェックし、できる限りマップの真ん中に近いものを選択するのがベストです。
さらに、一歩先を行くブランドは下の4つまで配慮しています。
●Thoughtful packaging
思いやりのあるパッケージ
廃棄物は地球にとって大きな問題です。
パッケージングで本当に優れているブランドは、既存のパッケージをリユースしたり、コンポスト可能なパッケージを使用したりできるブランドです。
残念ながら、これらはまだまだ広く利用できないため、少なくともガラス、アルミニウム等リサイクル可能な（そしてできればリサイクル品から作られた）パッケージであること。
● Ethical sourcing
倫理的な調達
ブランドは、サプライチェーンで何が起こっているかを認識し、原材料と商品に公正な価格を支払い(フェアトレード)、サプライヤーが環境と社会にプラスの影響を与え、安全な作業環境を提供することを保証する必要があります。
●Resource & Waste management
資源や廃棄物管理
例えば
再生可能エネルギー
ゼロウェスト
カーボンオフセット
リサイクルプログラム
等
● Charitable Giving
寄付
収益の一部を慈善団体に寄付。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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